889:名無しさん@おーぷん:2017/12/20(水)14:57:40 vqL
本拠地、バナナオーシャンで迎えた春庭戦
先発ジャイリスが大量失点、打線も勢いを見せず惨敗だった
スタジアムに響くファンのため息、どこからか聞こえる「今年は100敗だな」の声
無言で帰り始める選手達の中、昨年の首位打者レッドジンジャーは独りベンチで泣いていた
先発ジャイリスが大量失点、打線も勢いを見せず惨敗だった
スタジアムに響くファンのため息、どこからか聞こえる「今年は100敗だな」の声
無言で帰り始める選手達の中、昨年の首位打者レッドジンジャーは独りベンチで泣いていた
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WBCで手にした栄冠、喜び、感動、そして何より信頼できるチームメイト・・・
それを今のバナナで得ることは殆ど不可能と言ってよかった
「どうすればいいの・・・」レッドジンジャーは悔し涙を流し続けた
どれくらい経ったろうか、レッドジンジャーははっと目覚めた
どうやら泣き疲れて眠ってしまったようだ、冷たいベンチの感覚が現実に引き戻した
「やれやれ、帰ってトレーニングをしないと」レッドジンジャーは苦笑しながら呟いた
立ち上がって伸びをした時、レッドジンジャーはふと気付いた
「あれ・・・?お客さんがいる・・・?」
ベンチから飛び出したレッドジンジャーが目にしたのは、外野席まで埋めつくさんばかりの観客だった
千切れそうなほどに旗が振られ、地鳴りのようにヤキソバノオマケーズの応援歌が響いていた
どういうことか分からずに呆然とするレッドジンジャーの背中に、聞き覚えのある声が聞こえてきた
「レッドジンジャー、守備練習だ、早く行くぞ」声の方に振り返ったレッドジンジャーは目を疑った
「す・・・ホップさん?」 「なんだアゴ、居眠りでもしてたのか?」
「こ・・・キウイコーチ?」 「なんだレッド、かってに駒田さんを引退させやがって」
「イオノシさん・・・」 レッドジンジャーは半分パニックになりながらスコアボードを見上げた
1番:石井琢 2番:波留 3番:鈴木尚 4番:ローズ 5番:駒田 6番:内川 7番:進藤 8番:谷繁 9番:斎藤隆
暫時、唖然としていた内川だったが、全てを理解した時、もはや彼の心には雲ひとつ無かった
「勝てる・・・勝てるんだ!」
中根からグラブを受け取り、グラウンドへ全力疾走する内川、その目に光る涙は悔しさとは無縁のものだった・・・
翌日、ベンチで冷たくなっている内川が発見され、吉村と村田は病院内で静かに息を引き取った
それを今のバナナで得ることは殆ど不可能と言ってよかった
「どうすればいいの・・・」レッドジンジャーは悔し涙を流し続けた
どれくらい経ったろうか、レッドジンジャーははっと目覚めた
どうやら泣き疲れて眠ってしまったようだ、冷たいベンチの感覚が現実に引き戻した
「やれやれ、帰ってトレーニングをしないと」レッドジンジャーは苦笑しながら呟いた
立ち上がって伸びをした時、レッドジンジャーはふと気付いた
「あれ・・・?お客さんがいる・・・?」
ベンチから飛び出したレッドジンジャーが目にしたのは、外野席まで埋めつくさんばかりの観客だった
千切れそうなほどに旗が振られ、地鳴りのようにヤキソバノオマケーズの応援歌が響いていた
どういうことか分からずに呆然とするレッドジンジャーの背中に、聞き覚えのある声が聞こえてきた
「レッドジンジャー、守備練習だ、早く行くぞ」声の方に振り返ったレッドジンジャーは目を疑った
「す・・・ホップさん?」 「なんだアゴ、居眠りでもしてたのか?」
「こ・・・キウイコーチ?」 「なんだレッド、かってに駒田さんを引退させやがって」
「イオノシさん・・・」 レッドジンジャーは半分パニックになりながらスコアボードを見上げた
1番:石井琢 2番:波留 3番:鈴木尚 4番:ローズ 5番:駒田 6番:内川 7番:進藤 8番:谷繁 9番:斎藤隆
暫時、唖然としていた内川だったが、全てを理解した時、もはや彼の心には雲ひとつ無かった
「勝てる・・・勝てるんだ!」
中根からグラブを受け取り、グラウンドへ全力疾走する内川、その目に光る涙は悔しさとは無縁のものだった・・・
翌日、ベンチで冷たくなっている内川が発見され、吉村と村田は病院内で静かに息を引き取った
893:名無しさん@おーぷん:2017/12/20(水)14:59:40 PnC
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